American English Pathway

American English Pathway

アメリカン・イングリッシュ・パスウェイ(AEP)

目次

AEPの3つの柱

1

Cultural Literacy


文化的リテラシー

アメリカ文化や価値観を学びながら、単なる語学以上の理解を深める。

Language Cognition


言語認知

意味のあるやり取りを通じて、語彙や構文を自然に習得。

3

Metacognition


メタ認知

自分に合った学習方法を理解・活用し、生涯にわたって学び続ける力を育成。

脳科学に基づいた言語習得

人間の脳は、感情や体験と結びついた学びによって最も効果的に言語を記憶します。

  • 単なる「英語漬け」では定着が難しく、既存の知識や生活体験と新しい英語を結びつける必要があります。
  • 言語の発達は 聞く話す読む書く文法 の順で進むため、AEPでは文法暗記よりも実際の会話を通じて言葉を獲得することを重視します。
  • 「本物のコミュニケーション」が学びの中心であり、受け身ではなく能動的な学習が基本です。

生きた学びを生むアクティブな授業実践

AEPでは、以下のような手法を取り入れ、英語を「使う」学びを提供します:

  • 歌・リズム・詩などを使い、構文や語彙を自然に定着。
  • 絵や実物を使った視覚的支援で理解を助ける。
  • TPR(Total Physical Response)=動作と英語を結びつけ、体で記憶する方法(例:「Stand up」「Close the door」など)。

これらは脳の複数領域を同時に活性化し、記憶定着と実用力を高めます。

Book Smart」を超えて

AEPが育てたいのは、テストで点が取れる Book Smart な生徒にとどまりません。

  • People Smart(人間関係能力、協働力)
  • Street Smart(実社会での応用力・適応力)

この2つを兼ね備えた「生きた英語力」を持つ生徒を育成します。これこそが将来の大学進学や社会で役立つ力です。

どんなことを学ぶの?(学習例)

Lesson 1: Culture in Focus: Let’s Talk!

1. What is culture?

「文化とは何か?」という問いかけから始めることで、単なる英単語や文法の学習にとどまらず、抽象的な概念を英語で表現する力を養います。アメリカの高校の授業スタイルに近づけることで、「考えを言葉にする力」「意見を交換する力」を自然に身につけることができます。

TEACHER

What are some things that we associate with a society’s culture?

STUDENT

A society’s culture is defined by its shared values, beliefs, norms, language, traditions, and material artifacts.

2. Describe American culture & your own culture

「アメリカ文化」「自国文化」を比較する活動は、単なる説明力ではなく、分析力や批判的思考力を英語で鍛える機会になります。将来 ADP で学ぶ歴史や社会/政治、アイデンティティの議論に直結するため、導入として非常に効果的です。

TEACHER

What are three words that you can think of that summarize American culture? Give some examples.

STUDENT

Individualism, Innovation, and Diversity are core traits reflecting the American emphasis on personal liberty, progress, and a blend of many global cultures.

TEACHER

What are three words you can think of to describe the culture of your native country?

STUDENT

Harmony, Respect, and Perfection are three central values defining Japanese culture.

3. Differences & strengths/weaknesses of cultures

「良い点・悪い点」を表現する力は、アメリカの授業で求められる「賛否(良いか悪いか)を述べる力」「自分の意見を持つ力」に直結します。単なる知識習得ではなく、言語を通じて「思考する」練習ができる点が AEP の特色です。

TEACHER

How does American culture differ from your native culture?

STUDENT

American culture is individualistic and direct, while Japanese culture is collectivistic and indirect, prioritizing harmony over personal expression.

TEACHER

What is better about American culture? What is worse?

STUDENT

America’s strength lies in freedom and opportunity, but its weakness is often social inequality and a lack of collective support.

4. One Powerful Word

「自国文化を一言で表す」という課題は、複雑な考えを簡潔な英語でまとめるハイレベルな練習となります。創造力と自己表現を促し、従来の「正解を答える」英語学習とは一線を画します

TEACHER

YOUR TURN! If you had to describe your culture in ONE
POWERFUL WORD, what would it be?

STUDENT

Harmony

5. Vocabulary & Creating Associations

語彙を「単語帳で覚える」のではなく、文化の議論の中で関連づけながら学ぶことによって、英語が「使える語彙」として定着します。これは米国の高校の学習方法を再現したもので、AEP ならではの実践的なアプローチです。補足:この「文脈的な語彙学習」は、アメリカの学生が語彙を増やしていく方法を反映しています。つまり、単なる単語リストではなく、実際のディスカッションに結びついた形で語彙が広がっていくのです。

つまり、単語帳を暗記するよりも、授業や日常のやりとりの中で「使われる場面」と結びつけて新しい言葉を覚えていきます。例えば、クラスでのディスカッションやグループワーク、先生や友達との会話の中で自然に新しい語彙が身につきます。要するに、「文脈の中で学ぶからこそ語彙が定着しやすい」という考え方です。

New Vocabulary(学べる単語例)


Use the ideas that come to your mind when you hear these words. Fill in your own examples.

  • unique
  • distinct
  • especially
  • dentity
  • diverse
  • indigenous
  • ethnic imprint
  • figuratively
  • seemingly
  • incompatible
  • nonetheless
  • functional
  • multitude
  • dissimilar
  • differing
  • grudge
  • conflict
  • prejudice
  • gender
  • inequality
  • Creating Associations

例えばこんなこともできるかも?


AEP を特別なプログラムにするための追加提案

Idea 1

ロールプレイ型授業

生徒が英語で短いプレゼンテーションをしたり、グループディスカッションに参加したり、リフレクション(日誌)を書く練習を行います。アメリカの高校さながらの授業スタイルを体験できます。

– example –

活動名: 「自己紹介 & クラスメートに質問」

  • 生徒はアメリカの高校の授業を想定し、英語で自己紹介(名前、好きな教科、趣味など)を発表する。
  • その後、隣の生徒に 2 つ質問をし、短い会話を行う。
STUDENT

Hi, my name is Yuki. I like science because I enjoy experiments.

What subject do you like the most?
Do you play any sports?

授業の狙い

単純なスピーキング練習ではなく、実際のアメリカのクラス参加に近い“発表+やり取り”を体験。

Idea 2

ADP 科目との連携

文化テーマを ADP の「アメリカ史」や「公民」などの科目と関連づけることで、学習内容に直接的な関連性を持たせ、理解を深めます。

– example –

活動名: 「歴史を文化から見る」

  • Vocabulary の “diverse” や “inequality” を用いながら、アメリカ文化と歴史のつながりを考える。
  • 先生が「アメリカでは多様な人種や文化が共存してきました。日本と比べてどんな違いがありますか?」と問いかける。
  • 生徒はアメリカ史や American Government の科目に直結する観点から考える。
STUDENT

In America, people from many countries live together. In Japan, society is more similar.”

In U.S. history, there was racial inequality. In Japan, there is gender inequality.

授業の狙い

AEP の文化授業が、ADP の「歴史」「シビックス」に直接つながることを体感。

Idea 3

ピアエクスチェンジ・シミュレーション

生徒が「日本文化をアメリカ人のクラスメイトに説明する」ことを想定し、英語での文化紹介に挑戦します。これにより、自国文化への誇りと国際的なコミュニケーション力を同時に育てます。

– example –

活動名: 「日本文化を説明しよう」

  • 設定: “Imagine your American classmate asks: What is special about your culture?”
  • 生徒は一人ずつ、自分の文化を一言で表すキーワードを選び(例: “Respect”・“Family”・ “Tradition”)、その理由を簡単に英語で説明する。
STUDENT

One word for Japanese culture is Respect. We bow to each other and use polite words.

授業の狙い

自文化に誇りを持ちながら、異文化間での自己表現を実践。

Idea 4

ポートフォリオシステム

エッセイ、リフレクション、語彙活用などを蓄積する「デジタルポートフォリオ」を作成します。これは ADP 受験や、将来的には大学出願エッセイの基礎資料としても活用できます。

– example –

活動名: 「自分の文化エッセイをポートフォリオに」

  • 今日の授業で書いた「自文化を表す一言エッセイ」を Google Classroom にアップロード。
  • 教員はコメント(言語面+内容面)をフィードバック。
  • 生徒はポートフォリオに蓄積し、次回以降の課題とつなげる。
  • 数か月後には「自文化とアメリカ文化を比較するエッセイ」へと発展。

授業の狙い

作品を積み重ねることで、ADP 出願エッセイや将来の大学出願に使える実績資料に。

More Idea

こんなアイディアも!

下記の案を取り入れる工夫をするとさらに、AEP は「英語の授業」ではなく「アメリカの高校を先取り体験するプログラム」 と位置づけることで、ADP と強いシナジーを持ち、他の一般的な英語プログラムと一線を画すことができます。

  • リスニング課題をアメリカの現役高校生のインタビュー動画にすることで、より“リアルな高校の教室”に近づける。
  • 評価基準に「クリティカルシンキング」「異文化理解」「表現力」を組み込み、単なる ONE WAY の英語プログラムではなく“グローバルスキル”を測れるようにする。

サンプル授業案

スクロールできます

Module Sample Plan 1


活動名:「自己紹介と質問」

単純なスピーキング練習を超え、実際のアメリカ高校の授業参加を模擬。

  • 生徒は英語で自己紹介(名前・好きな教科・趣味など)を発表。
  • その後、クラスメートに 2 つ質問し、短い会話を行う。
  • アメリカの教室で行われる発表+やり取りを体験。

Module Sample Plan 2


活動名:「文化と歴史をつなげる」

AEP の授業が ADP 科目(U.S. History や American Government)に直結することを体験。

  • Vocabulary「diverse」「inequality」を使いながら、文化と歴史の関係を考える。
  • アメリカ史や American Government の科目に直結するテーマを扱うことで、英語学習が ADP につながる実感を得る。

Module Sample Plan 3


活動名:「日本文化を説明しよう」

自文化への誇りを持ちながら、異文化コミュニケーション力を育成。

  • 設定:「アメリカのクラスメートに日本文化を聞かれたらどう答える?」
  • 1 つのキーワードで自文化を表し、その理由を英語で説明。

Module Sample Plan 4


活動名:「文化エッセイをポートフォリオに」

単発で終わらず、成長の記録を蓄積し、将来の実用につなげる。

  • 本日のエッセイをデジタル提出。
  • 教員は言語面・内容面をフィードバック。
  • ポートフォリオに蓄積し、将来の ADP 出願や大学エッセイの基礎に活用。

評価基準例

  • 各レッスン後に生徒が自己評価・先生からのフィードバックを受ける形で使用できます。
  • 「できた・できない」ではなく、成長の段階を実感できる 4 段階で示します。
スクロールできます
批判的思考異文化理解自己表現協働性

Excellent
自分の意見に理由をつけ、考えを深める質問ができた。自分の文化と他の文化を例を交えて比べ、違いを尊重できた。新しい単語を使って、自分の考えをはっきり表現できた。相手の話を聞き、反応し、会話を助けた。

Good
意見を言い、理由を1つ説明できた。文化の違いを 1 つ言えた。簡単な言葉で自分の考えを伝えら
れた。
相手と会話したが、短い返答が多かった。

Developing
意見だけを述べた。違いを理解していても説明できなかった。言葉数が少な
く、伝わりにくかった。
会話がほとんどできなかった。

Beginning
聞くだけで意見を言えなかった。文化の違いについて考えなかっ
た。
英語で表現できなかった。活動に参加しなかった。

Reflection / 振り返り

Today I did well in:            

Next time, I want to improve:        

このルーブリックを使うことで、

AEP が特別で、他と違う理由は何?

point 1

ADP と直結した唯一の英語プログラム

一般的な英会話や文法中心の英語学習とは異なり、AEP は「アメリカン・ディプロマ・パスウェイ」(ADP)のために特別に設計されています。各レッスンのテーマや活動は、実際の米国高校で必要とされるスキルや場面と直接結びついています。

point 2

「合否」ではなく「成長」を見える化する評価

従来の英語プログラムは、正答数や文法の正確さだけを評価します。AEP では、グローバルスキル・ルーブリック(批判的思考・異文化理解・自己表現・協働性)を導入し、生徒が「自分の成長」を実感できる仕組みを採用。学習意欲を高め、将来の進学やキャリアに直結します。

point 3

実践的で体験的な学び

AEP は暗記中心ではなく、プレゼンテーション、ディスカッション、ロールプレイ、リフレクション(振り返り)などを通じて、実際の米国の教室さながらの学習体験を提供します。生徒は「英語を勉強する」のではなく、「英語で学ぶ」体験を積み重ねます。

point 4

文化・教科との統合

文化をテーマにしたレッスンは、ADP の「アメリカ史」や「公民」などの科目とリンクしています。これにより英語学習が常に意味のある学びとなり、単なる言語練習にとどまりません。また、日本文化を英語で説明する活動を通じて、生徒は自国への誇りと異文化理解力を同時に育みます。

point 5

NDDC による包括的サポート

AEP は ADP と連動し、NDDC が導入支援・教師研修・運営サポートを行うため、学校現場に大きな負担をかけることなく、持続的に国際教育を実現できます。

AEP 導入へのアプローチの理由
項目AEP
(American English Pathway)
一般的な
英語プログラム
目的ADP での学習と米国型教育への直 接的な準備(グローバルな未来に備えるための力身につけさせるこ
とを目的)
文法・語彙・試験対策が中心
グローバルスキル「批判的思考・異文化理解・自己表現・協働性」で評価評価はスコアや正答数に限定
学習方法実践型:ロールプレイ、プレゼン、ディスカッション、リフレクション受け身型:ドリル練習、暗記中心
学習内容ADP 科目(米国史、米国政治)と直結教科と関連のない英語内容
学校への意義NDDC の支援で無理なく導入でき、持続可能な国際化導入負担が大きく、長期的な効果は限定的
成果ダブルの卒業資格への準備

グローバルスキル習得
試験スコアや限定的な会話力

ADP参加の流れ

STEP
NDDCより、ADPのご紹介

ADPへの関心を持っていただいたら、NDDC,訪問もしくはZoonにてADPの説明

※事前情報開示内容の秘密厳守をお願いしています。

STEP
参加申し込み意向表明書

ACC及びNDDCあてに参加を前提に、参加のための検討及び諸手続きを開始する旨の意向書(Letter of Intent)を発行。

STEP
参加契約の締結

NDDCとのコーディネート契約、ACCとのパートナー契約の締結。

日本ダブルディプロマコミッティ(NDDC)は、日本におけるADP唯一の代表機関として、貴校が安心して導入を進められるよう、長期的な視点から責任を持って全面的にご支援いたします。

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